リハ職こそ、自分の「強み」を知ってほしい|クリフトンストレングスで考えるPT・OT・STの可能性

リハ職×クリフトンストレングス

理学療法士・作業療法士・言語聴覚士として働く中で、

「自分の強みって何だろう?」

と考えたことはありますか?

私たちリハ職は、学生時代から知識や技術を学び、臨床に出てからも「できていないこと」や「身につける必要があること」に目を向ける機会が多いように感じます。

もちろん、専門職として知識や技術を磨き続けることは大切です。

一方で、少し視点を変えて、

「自分には、すでにどのような強みがあるのだろう?」

と考えてみる。

これも、自分らしいキャリアを考える上で大切な視点ではないでしょうか。

今回は、理学療法士であり、Gallup認定ストレングスコーチでもある立場から、リハ職と「強み」について考えてみます。


同じリハ職でも、力の発揮の仕方は違う

同じ理学療法士でも、仕事の進め方や人との関わり方は一人ひとり違います。

対象者との関係づくりが自然にできる人。

一人ひとりの違いによく気づく人。

物事を整理して、先の見通しを立てることが得意な人。

チームのメンバーを巻き込むことが得意な人。

新しいアイデアを考えることにワクワクする人。

同じ資格を持っていても、力を発揮する方法は人それぞれです。

だからこそ、

「リハ職として何ができるか」

だけではなく、

「自分だからこそ、どのように力を発揮できるのか」

にも目を向けてみる。

私は、そこに自分らしいキャリアを考えるヒントがあると思っています。


「苦手を克服する」だけでなく、「強み」に目を向けてみる

私自身、理学療法士として20年以上働く中で、できていないことや苦手なことに目を向ける場面をたくさん経験してきました。

「あれが足りない」

「もっとこれができるようにならないと」

そうやって自分を成長させることも、もちろん大切です。

でも、人にはそれぞれ、自然と考えてしまうこと、感じやすいこと、行動に移しやすいことがあります。

そこに目を向ける一つの方法が、クリフトンストレングス(CliftonStrengths)です。


クリフトンストレングスとは?

クリフトンストレングスは、Gallup社が提供している、自分の「才能」に目を向けるためのアセスメントです。

以前は「ストレングスファインダー」という名称で知られていたため、こちらの名前を聞いたことがある方もいるかもしれません。

アセスメントを受けることで、34の資質を通して、自分の思考・感情・行動にどのような自然なパターンがあるのかを知ることができます。

私が、このアセスメントで興味深いと感じているのは、

「あなたには、この仕事が向いています」

と職業を決めるものではないところです。

自分が普段どのように物事を捉え、考え、感じ、行動しているのか。

その傾向を知ることで、

「だから、自分はこういう関わり方をするのか」

「だから、この仕事をしているときは自然と力を発揮できるのか」

と、自分自身への理解を深めるきっかけになります。


私自身も、自分の資質を知って腑に落ちた

私のクリフトンストレングスの上位5資質は、

最上志向・共感性・戦略性・ポジティブ・個別化

です。

自分の資質を知り、学びを深めていく中で、

「だから、より良くしたいと思うのか(最上志向)」

「だから、人の気持ちをキャッチしやすいのか(共感性)」

「だから、1つの道が上手く行かなくても、複数の選択肢を考えられるのか(戦略性)」

「だから、前を向いて、楽しく進むのが好きなのか(ポジティブ)」

「だから、一人ひとりの違いに興味を持つのか(個別化)」

と、これまでの経験とつながることがたくさんありました。

もちろん、5つの資質だけですべてが説明できるわけではありません。

それでも、

「自分には、すでにこういうものがあるんだ」

と気づくことは、自分自身への見方を変えてくれ、キャリア形成に影響を与えてくれました。


クリフトンストレングスはリハ職のキャリアと相性が良い

私は、クリフトンストレングスとリハ職のキャリアは、とても相性が良いと感じています。

理学療法士なら理学療法士として。

作業療法士なら作業療法士として。

言語聴覚士なら言語聴覚士として。

それぞれの専門性を高めていくことは大切です。

でも、これからのキャリアを考えるとき、

「理学療法士だから次はこれ」

「経験年数が増えたから、次はこの役割」

だけで考える必要はないと思っています。

「自分の強みと、リハ職として培ってきた専門性を掛け合わせたら、どんな可能性があるだろう?」

そんな問いを持ってみる。

リハ職とクリフトンストレングスで考える強みとキャリア

臨床、教育、後輩育成、マネジメント、地域活動、研究、キャリア支援、新しい事業への挑戦。

リハ職として培ってきたものを活かせる場所は、一つではありません。

自分の強みを知ることによって、これまでとは少し違った角度から、自分のキャリアが見えてくるかもしれません。


「何が足りないか」から、「何を持っているか」へ

私たちは成長しようとするとき、つい、

「自分には何が足りないのだろう?」

と考えてしまうことも、多いのではないでしょうか。

でも、ときには、

「自分には、すでに何があるのだろう?」

と問いかけてみる。

そこから見えてくる可能性もあるのではないでしょうか。

クリフトンストレングスを受けたことがない方は、一度、自分にはどのような資質があるのかを見てみるのも面白いと思います。

結果を見たとき、

「なるほど!」

と思う資質もあれば、

「これが自分の強みなの?」

と思う資質もあるかもしれません。

でも、そこから、

「これは普段の仕事で、どんなふうに出ているだろう?」

「これから、どんなふうに活かせるだろう?」

と考えてみる。

そこからが、強みを知る面白さだと私は思っています。

これからのキャリアを考えるとき、

「リハ職として何ができるか」×「自分だからこそ、どう力を発揮できるか」

そんな視点も、ぜひ持ってみてください。

自分ではまだ気づいていなかった可能性が、そこにあるかもしれません。


クリフトンストレングスに興味を持った方へ

「自分には、どんな資質があるんだろう?」

そう感じた方は、Gallup公式サイトでクリフトンストレングスについて詳しく知ることができます。

→ Gallup公式|クリフトンストレングスについて詳しく見る

クリフトンストレングスは、結果を知って終わりではなく、

「自分の資質が、仕事やキャリアの中でどのように表れているのか」

を言葉にしていくことで、さらに自分への理解が深まっていきます。

私自身、理学療法士としての経験に加え、Gallup認定ストレングスコーチとして、強みを起点にしたキャリアや働き方についての対話も行っています。

→ 強みやキャリアについて相談する

今後もこのコラムでは、リハ職×強みをテーマに、

自分の強みを仕事やキャリアにどう活かすのか。

リーダーとして、メンバー一人ひとりの強みにどう目を向けるのか。

強みの違いを、チームづくりにどう活かしていくのか。

など、クリフトンストレングスをリハ職の仕事やキャリアに活かすヒントを、少しずつお伝えしていきたいと思います。

まずは、

「自分には、どんな強みがあるんだろう?」

そんな問いから、ご自身の可能性を探索してみてはいかがでしょうか?

山田真伸

執筆者:山田 真伸

Be a Smile代表/一般社団法人 Life is 理事

研修講師・理学療法士・プロコーチ

医療・介護・リハビリテーション分野で、人材育成と組織づくりを支援。
臨床20年以上(12,000人以上)、年間80件以上の研修・講義を実施。専門誌への寄稿・執筆も行う。

理念は、成長と幸せの輪を対話で広げること。

【保有資格等】
・国際コーチング連盟プロフェッショナル認定コーチ
・Gallup認定ストレングスコーチ
・理学療法士

  • 医療・介護事業所向け研修
  • リハビリテーション養成校向け講義
  • リハ専門職向けコーチング(理学療法士・作業療法士・言語聴覚士)
  • リーダー・管理職向け対話支援/1on1支援
  • 専門誌への寄稿・執筆(多職種連携・人材育成・コーチング・レジリエンスなど)

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