多角的に物事をみれる理学療法士・作業療法士・言語聴覚士のリーダーはスタッフの視野を広げるサポートができる

私は、ハナミズキが咲き始めるこの季節になると、いつも思い出すエピソードがある。

それは、もう、10年ぐらい前に、とある人の自宅に伺っていて、

「山田さん、ちょっと、こっち(2階へ上がる階段を指差して)に来てよ。」

と声をかけていただく。


階段を上がり、2階に行き、その方は、次に窓を指差して、

「ハナミズキを見てごらん。」

と続ける。

そうすると、道沿いに満開に咲いたハナミズキが見えた。

あまりの綺麗さに、

「うわぁ〜、凄い綺麗ですね!」

と、私が声を上げると、その方が、

「ハナミズキは、上に向いて花びらが開くから、こうやって、上から見た方が綺麗なんだよ。」

と教えてくれた。

その後、帰り道に、同じハナミズキを今度は歩きながら下から見ると、確かに綺麗は綺麗だけど、上から見るのと比べると、幾分感じが違う。


コーチングスキルの一つに、リフレーミングという、物事の解釈を変えるスキルがある。

いわゆる、コップに半分の水が入っていたら、それを、

「半分しか、水が入っていない。」

と思うのか、

「半分も、水が入っている。」

と、捉えるのか、水がコップに半分入っているという変わらない事実に、どんな解釈をするかは、自分次第。


仕事場面でも、さまざまな事実が起きる。

その事実に、どんな解釈を加えて、どんな行動を起こすかも、自分次第。

私に、ハナミズキの見方を教えてくれた方は、きっと、そのようなことを教えてくれたのかな。

仕事において、スタッフが相談をしてきた時に、スタッフの可能性を広げる意味でも、今回のエピソードが何かのお役に立てると嬉しいです。

山田真伸

執筆者:山田 真伸

Be a Smile代表

国際コーチング連盟プロフェッショナル認定コーチ
一般社団法人コーチングプラットフォーム認定コーチ
Gallup認定ストレングスコーチ
理学療法士

20年で12,000人のリハビリを担当する現役の理学療法士でありながら、病院・介護施設向けの企業研修110件以上、810時間以上の個別セッションの経験を持つコーチ。

  • 病院(リハ科)、介護(訪問看護、訪問リハ、通所リハ)事業所向け
    カスタムメイド式の企業研修
  • リハビリテーション専門職(理学療法士・作業療法士・言語聴覚士)
    リーダー向けコーチングセッション

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