認知症の方との円滑なコミュニケーション方法を、一緒に考えよう ~デイサービスでの研修講師報告~

本日は、夕方からいつも研修等でお世話になっているMCPの廣田コーチから昨年に続きお声がけをいただき、

岐阜県にあるデイサービスでコミュニケーションについて90分ほどお話ししました。

今年は3回シリーズのご要望をいただき、事前に社長さんや所長さんにヒアリングを行い、内容を決定しました。

先月に行われた1回目の研修(パーソナルスペースから考える非言語的コミュニケーションの重要性)の様子もご覧ください。


本日は、2回目ということで、前回学んだコミュニケーションをベースにしながら、

認知症を有する方との円滑なコミュニケーション方法を、一緒に参加してくださった方々と学びました。

主な内容は、

・認知症とは?(それぞれの方が普段の現場で感じている、認知症を有する方とのコミュニケーションでの課題の言語化)
・認知症の方々が見ている世界はどんな世界?(非言語コミュニケーションを用いて、認知症を有する方への承認を行う方法の言語化)
・体験談(成功体験)の言語化(日々の業務の中での、認知症を有する方とのコミュニケーションでの成功体験を話す、聞く)

ということで、今回も、私、山田からのインプットはそこそこに、

グループディスカッションやワークを多く取り入れ、実践形式で進めました。

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今回も、オンラインの実施でしたが、参加してくださった皆さま、

本当に積極的に参加してくださり、グループディスカッション中も、

マイクを通してですが、今回は認知症というテーマが具体的だったのもあり、

前回以上に、さらに真剣に取り組んでくださっている様子が、

言語的にも非言語的にも伝わってきて

「あぁ~、リアルでお伺いして、その熱量をご一緒したい♫」

と思う時間となりました。


私の方で、今回特にお伝えして、皆さんと一緒に考えたかったのが、2つあり、

一つは、認知症を有する方は、コミュニケーションの際に、私たちからの言語情報もそうですが、

非言語情報(表情、しぐさなどの視覚情報。声の大きさ、早さなどの聴覚情報)に対して、

かなりセンシティブ、敏感になっているということです。

こちらに関しては、私自身が関わって、非言語情報の大切さを身に染みて理解した体験談をシェアいたしました。

山田の体験談からも、認知症を有する方(もちろん、それ以外の方もそうですが)への非言語コミュニケーションで、

いかに快刺激を伝えることが大事かを理解するために、皆さんには、ワークを通して、

ブレストのように、非言語コミュニケーションで伝える承認の方法を沢山出していただきました。

笑顔、ボディタッチ、大きめのゼスチャー、拍手、握手、アイコンタクト、会釈などなど

沢山出てきて、それをシェアしていただき、皆さんの非言語の承認のレパートリーを増やしました。


もう一つは、成功体験をシェアすることに重要性です。

成功体験をシェアすることは、自己効力感(やればできる!)を育む効果があると言われています。

その効果を出すには、自分が成功体験を話すこと、そして、人の成功体験を聞くことが良いとされています。

本日のワークの中でも、私、山田の認知症を有する方との体験談を呼び水としてシェアさせていただき、

その後、グループワークで、それぞれの成功体験を話す、聞くということを行いました。

マイク越しにも、たくさんの素敵な成功体験があり、全体シェアも盛り上がりました。

そして、さらに素晴らしいのが、すでに、皆さんが、業務の中で、利用者の方々の成功体験を引き出しているということでした。

具体的な引き出すテクニックなども出てきて、そちらも、皆さんにシェアしていただきました。

ちなみに、以前山田が認知症を有する方との体験談をあるHPで取材を受けたことがあり、本日はその中から体験談をシェアしました↓

「妻と歩きたい」諦めずに持ち続ける、認知症男性と奥さんの希望 | 訪問看護のことならホームケアライン脳梗塞、認知症を患ってしまった70代の男性。ほぼ寝たきりの状態でも奥さんの要望で少しずつ歩く練習をすることに。3年以上も関homecare-line.com


今回もあっという間の90分で、本当にあっという間でした。

まだまだ、皆さんのお話しを聞きたい、そんな風に心から思いました。

最後には、今日の学びの内容を明日からの業務にどう活かすかについて、

言語化してもらいました。

次回、3回目は、「対象者に楽しくリハビリを行っていただくための秘訣」

というテーマで、来月にお話をさせていただくことになっています。

私としては、こうして、同じ医療介護従事者の方と、

私のキャリア 理学療法士×コーチングを活かしながら、コミュニケーションをテーマにお話しする機会は、

本当に貴重なもので、何より私がやりたい、貢献していきたい分野ですので、

次回は、少し理学療法士よりのお話しをすることも楽しみです。

終了後には、廣田コーチとブラッシュアップのために振り返りタイム↓

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理学療法士×コーチングを活かした、医療介護福祉業界での研修講師実績が多数あり、研修の企画段階から一緒に携われらせていただいていますので、お気軽にお問合せ下さい↓

最近は、コミュニケーションをテーマにした研修のご依頼や、今回のように認知症をテーマに、そこにもコミュケーションを絡めたことを話す機会が多いです。

私の研修の特徴として、とにかく、参加者方にアウトプット、言語化していただきます。医療介護従事者の方は、利用者さんの話を聞くことが多いのですが、意外と自分のことを話す機会が少なかったりもするので、「沢山話せた~♫」と好評をいただいています。


、、、言語化してスッキリ☆☆

今日の内容が、皆さんの普段の業務に役立つことを祈ると同時に、

私自身も、皆さんのシェアから沢山のことを学びましたので、

明日からの業務に役立てていきます🌈

ご一緒した皆さま、ありがとうございました!!

来月もよろしくお願いいたします!!

さぁ、来月の3回目の研修もガンバルンバ💪

山田真伸

執筆者:山田 真伸

Be a Smile代表

国際コーチング連盟プロフェッショナル認定コーチ
一般社団法人コーチングプラットフォーム認定コーチ
Gallup認定ストレングスコーチ
理学療法士

20年で12,000人のリハビリを担当する現役の理学療法士でありながら、病院・介護施設向けの企業研修110件以上、740時間以上の個別セッションの経験を持つコーチ。

  • 病院(リハ科)、介護(訪問看護、訪問リハ、通所リハ)事業所向け
    カスタムメイド式の企業研修
  • リハビリテーション専門職(理学療法士・作業療法士・言語聴覚士)
    リーダー向けコーチングセッション

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