メディカルプレス社の専門誌『理学療法』42巻6号(2025年6月号)が発行されました。

今号では、
「理学療法において対象者のレジリエンスを高めるための技法と効果」
という特集の中で、
「理学療法において対象者のレジリエンスを高めるためのコーチングの技法と効果」
というテーマで執筆する機会をいただきました。

理学療法における「レジリエンス」とコーチング
レジリエンスとは、困難やストレスに直面した際に、自らを立て直し、乗り越え、適応していく力を指します。
理学療法の場面でも、対象者は身体機能の回復だけでなく、思うようにいかないことや将来への不安など、さまざまな困難に向き合います。
そのような中で大切になるのが、理学療法士として、対象者自身が持っている力や可能性に目を向け、主体的に一歩を踏み出していけるように支援することです。
今回の記事では、その一つの方法として「コーチング」に焦点を当てました。
「気づき」と「主体性」を支えるコーチング
コーチングでは、支援者が一方的に答えを与えるのではなく、対話を通して対象者自身の「気づき」を促すことを大切にします。
理学療法においても、
「これなら自分にもできそう」
と対象者自身が感じることが、次の一歩につながることがあります。
誌面では、コーチングの基本的な考え方やスキル、GROWモデルなどを紹介しながら、対象者の気づきや自己効力感を高め、未来に向けた主体的な行動をどのように支えていくのかについてまとめました。
また、コーチングを単なる「技法」として用いるのではなく、支援する側のあり方や自己基盤、スタッフ同士が対話しながら学び合うことの大切さについても触れています。
理学療法士として、コーチとして
私自身、理学療法士として20年以上、医療・介護の現場で対象者の方々と関わる中で、
「対象者が本来持っている力を、どうすれば引き出すことができるのか」
ということを何度も考えてきました。
そして、コーチングを学び、実践する中で、対話や目標設定、対象者との関係性など、理学療法のさまざまな場面に活かすことができると感じています。
今回、「理学療法×レジリエンス×コーチング」というテーマで専門誌に執筆する機会をいただいたことは、これまで臨床とコーチングの両方で大切にしてきたことを、改めて言語化する貴重な機会となりました。
このような機会をいただいたメディカルプレス社さま、そして編集に携わってくださった皆さまに、改めて感謝申し上げます。
これからも、理学療法士をはじめとしたリハビリテーション専門職の臨床・教育・人材育成において、コーチングや対話をどのように活かすことができるのか、執筆・研修・講演などを通してお伝えしていきたいと思います。
『理学療法』42巻6号の詳細については、メディカルプレス社の公式サイトをご覧ください。
https://www.medicalpress.co.jp/backnumbers/42-06/
関連する執筆実績
医療・介護現場における対話やコミュニケーションについては、専門誌『臨床老年看護』2026年9・10月号でも、「多職種連携を円滑にするコミュニケーション」をテーマに執筆しています。
多職種それぞれの専門性を大切にしながら、「主語を利用者にする」という視点や、KMT(きいて・みとめて・つたえる)から「つたえあう」関係についてまとめています。
▶ 【執筆報告】専門誌『臨床老年看護』に寄稿|多職種連携を円滑にするコミュニケーション
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