シンプルな問いを繰り返す理学療法士・作業療法士・言語聴覚士のリーダーは対話を深められる

人はついつい、あれこれ聞きたくなり、たくさん質問してしまう。

「そう言えば、この前言っていたあれ、どうなりそう?上手くいけば良いなと思っていたんだけど、声をかけそびれていて。あっ、あれはどう、あのプロジェクトはうまく行っている?家族も元気?」

一つひとつの質問は全然問題ないし、むしろ相手に興味関心があることも伝わり、良いとは思うけど、

質問が2、3つ重なってくると、結局、何を聞かれて、何を答えて良いかわからなくなる。


その中で、私は、質問というスキルをコミュニケーションやコーチングの研修の時にお伝えしているのが、

「質問は1回につき、1つまで。」

これを意識するだけでも、相手の反応が変わる。

上記みたいに、2、3って投げて、相手からリアクションが薄いと、

「あの、スタッフはあまり考えていない。自分の言葉が出てこないんだよね。」

と、判断してしまう話を、リーダー達から聞いたことがあるし、私自身も、そう思っていた時期がある。


この質問が、複数重ねられた時に、その人の頭の中では何が起きている?

きっと、

「えっ、結局、何を聞かれているの?」

となっていることが多い。

その意味で、質問は1回につき1つまでの原則に従いながら、かつ、

「シンプル」

に行うと、相手が考える余白ができる?

「何が起きたの?」

「どうありたいの?」

「何が予測できる?」

このような感じ。

そうすると、対話が今より深まるキッカケになるかも。

もし、質問をしても、相手から応答が少ない時は、一度立ち止まって、自分の質問を見直してみてはいかがでしょうか?

山田真伸

執筆者:山田 真伸

Be a Smile代表

国際コーチング連盟プロフェッショナル認定コーチ
一般社団法人コーチングプラットフォーム認定コーチ
Gallup認定ストレングスコーチ
理学療法士

20年で12,000人のリハビリを担当する現役の理学療法士でありながら、病院・介護施設向けの企業研修110件以上、790時間以上の個別セッションの経験を持つコーチ。

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