コーチングのGROWモデルを使うことで理学療法士・作業療法士・言語聴覚士が対象者の目標達成を加速させる

理学療法士、作業療法士、言語聴覚士にとって、コーチングセッションのGROWモデルの構造は、しっくりきやすいと、コーチング×理学療法士の私は考えている。

それは、私が、2016年にコーチングを学び始めて、その時に初めて知った、コーチングにおける、

「GROWモデル」

講師のコーチの方が、

「コーチが凄いと言うより、コーチングセッションにはGROWモデルという構造があって、

その構造があることが凄いのよ。ちゃんと構造があるから、ある意味再現性が高くなるのよ。」

と仰っていて、そのことが、今でも印象に残っている。


そして、GROWモデルの説明を聞いた時に、率直に感じたのが、

「あっ、リハで、患者のゴール設定する時と、同じだ♫」

ということ。

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理学療法士として考えた時に、

①セットアップする
患者さんとセラピストの間で信頼関係をつくる。

②ゴール設定
患者さんにリハの目標を聞く

③目的を確認する
②で出てきた目標に対して、目的も確認する。
例えば、「旅行に行きたい」という目標が出たなら、旅行に行きたい理由を確認する。

④現状を確認する
ICF(国際生活機能分類)に沿いながら、患者さんの現状の確認を行う。

⑤ギャップを確認するために、患者さんの資源や選択肢や意志を確認する
②③と④のギャップを埋め行くために、患者さんの資源(人、物、金、情報、環境など)と、選択肢(目標・目的を達するため)をいくつか考える、そして、患者さんがそのことをやり遂げる意思を確認する。

例えば、「旅行に行きたい」という目標に対して、資源として、患者さん自身の現在の機能と残存機能、必要な福祉用具、社会資源、経済面、旅行先へのホテルのバリアフリー状況や移動手段含めた情報、家族や周りのヘルプがどれぐらいあるかなどを確認し、車で行くか電車で行くか、飛行機なども使用するのか、いつ誰と行くか、などの選択肢を可能な限り上げて、そして、最後に、本人がどのぐらい旅行に行きたいと思っているかを確認する。

⑥行動計画
⑤で出てきた情報を整理して、いつ、だれが、どこで、何を、どうやってなど5W2Hなどに基づいて、行動計画を立てる。

⑦実行
⑥をリハビリテーションプログラムや自主トレーニングとして実行する

⑧振り返り
⑦で実行した後の振り返りを行い、適時目標、目的を確認して、修正をしながら次に繋げていく

このような感じで、リハ職の方であれば、

「あっ、確かに、このGROWモデルに近い感じで、患者さんの目標聞いたり、支援している♫」

となる方は多いのではないでしょうか。


繰り返しになるけど、私も最初このGROWモデルを聞いた時に、

「あっ、普段、理学療法士としてやっていることと同じだ。」

と思い、改めて、こうやって構造として考えると、とても分かりやすいし、

なんだか、コーチングって、別の世界のことかと思っていたけど、

とても近い存在に感じたのを今でも覚えている。

そして、こうやって構造的に考えることが出来ることによって、

私自身も、理学療法士として働く際に、患者さんの目標達成支援のサポートが、

より意図的に行えるよになってきたのが、コーチングを学んで、普段の仕事にも役立ってきたんだよね。


、、、言語化してスッキリ☆☆

理学療法士・作業療法士・言語聴覚士のに方、今回の言語化を見ていただいて、

何か、普段、皆さんが、ゴール設定するときに、

「こういう風に考えると、情報が洩れることなく、ゴール設定が出来るかも♫」

そんな風に思ってもらえたら嬉しいな。

さぁ、これからもガンバルンバ💪

山田真伸

執筆者:山田 真伸

Be a Smile代表

国際コーチング連盟プロフェッショナル認定コーチ
一般社団法人コーチングプラットフォーム認定コーチ
Gallup認定ストレングスコーチ
理学療法士

20年で12,000人のリハビリを担当する現役の理学療法士でありながら、病院・介護施設向けの企業研修110件以上、810時間以上の個別セッションの経験を持つコーチ。

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