第5回 臨床実習を通して、大切にしてほしいこと

ここまで、臨床実習で感じる不安や迷いについて、体験をもとに整理してきました。

最終回となる今回は、これらの経験をどのようにこれからの成長につなげていくのか、大切にしてほしい視点についてお伝えします。

ここまで、

臨床実習で感じる不安や迷いについて、

体験とともに整理してきました。


「自分はまだ足りないのではないか」
「一人で頑張らなければいけない」

そうした感覚は、

決して特別なものではなく、

多くの人が経験するものです。


そしてそれは、

成長のプロセスの中で、

自然に起きるものでもあります。

だからこそ、

大切にしてほしいことがあります。


それは、

一人で抱え込まないこと。


もし、

誰かに話せそうであれば、

対話をしてみることも一つです。

同級生でも、友人でも、先生でも、

誰でも構いません。


自分の気持ちを言葉にすることで、

少し楽になることがあります。

そして、

もし人に話すことが難しいときは、

自分との対話でも大丈夫です。


少し立ち止まって、

振り返る時間をつくる。

「自分は何を感じているのか」
「どこまでできているのか」

そうしたことを言葉にするだけでも、

自己効力感は少しずつ高まっていきます。


また、

自分が誰かの話を聴くことも、

とても大切なことです。

同級生の話を聴く。

誰かの不安や悩みに耳を傾ける。

それだけで、

その人の支えになることがあります。


そしてその関わりは、

やがて連鎖していきます。

対話は、

一人のためだけでなく、

周りにも広がっていくものです。


もう一つ、

大切にしてほしいことがあります。


それは、

人間性を大切にすること。

知識や技術はもちろん重要です。

しかし、

人と関わる専門職だからこそ、

どのように人と向き合うのか、

どのように人の話を聴くのか、

そうした在り方が、

とても大切になります。


そして最後に、

私自身のことを少しだけ。

今回お伝えしてきたような経験は、

当時はただ苦しく、

余裕のない時間でした。


しかし今振り返ると、

あの経験があったからこそ、

「対話」の大切さに気づきました。


そして今、

研修講師・プロコーチ・理学療法士として、

「成長と幸せの輪を対話で広げる」

という活動につながっています。


キャリアは、

特別な出来事でつくられるものではなく、

一つひとつの経験の積み重ねです。

だからこそ、

今の経験も、

これからの自分につながっていくのだと思います。


臨床実習の中で感じた不安や迷いは、

これからの自分につながっていくものでもあります。

一人で抱え込まずに対話をすること。

そして、

ときには立ち止まり、

自分自身と向き合うこと。


そうした時間が、

専門職としての土台になっていくのだと思います。

臨床実習という経験が、
これからの自分を見つめる一つの機会になるのかもしれません。

これまでの記事
第1回
第2回
第3回
第4回


本シリーズの内容は、
理学療法士養成校でのキャリア教育や、
臨床実習における学生支援、実習指導者研修などでもお伝えしています。

現場に合わせた形での講義・研修も可能ですので、
ご関心がありましたら、下記よりご相談ください。

https://be-a-smile.com/contact/

山田真伸

執筆者:山田 真伸

Be a Smile代表/一般社団法人 Life is 理事

研修講師・理学療法士・プロコーチ

医療・介護・リハビリテーション分野で、人材育成と組織づくりを支援。
臨床20年以上(12,000人以上)、年間80件以上の研修・講義を実施。専門誌への寄稿・執筆も行う。

理念は、成長と幸せの輪を対話で広げること。

【保有資格等】
・国際コーチング連盟プロフェッショナル認定コーチ
・Gallup認定ストレングスコーチ
・理学療法士

  • 医療・介護事業所向け研修
  • リハビリテーション養成校向け講義
  • リハ専門職向けコーチング(理学療法士・作業療法士・言語聴覚士)
  • リーダー・管理職向け対話支援/1on1支援
  • 専門誌への寄稿・執筆(多職種連携・人材育成・コーチング・レジリエンスなど)

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