チームを支えるリーダーとして、日々のふるまいや言葉がスタッフにどう映っているか。
理学療法士・作業療法士・言語聴覚士として現場に立つ私たちにとって、「言行一致」は信頼の土台になる大切なキーワードです。
“言っていること”と“やっていること”が一致している人
「言行一致」——私がリーダーとして特に大切にしている言葉です。
言葉と行動が一致しているとき、そこには安心感と信頼感が生まれます。
「あぁ、この人、なんだか信頼できるな」
そう感じたことがある方も多いのではないでしょうか。
私自身にも、そんなロールモデルが何人もいます。
そうした方々の共通点は、まさに言っていることと、行っていることがブレていないこと。
スタッフは、リーダーの“あり方”をよく見ている
現場でスタッフと関わっていると実感するのは、リーダーが思っている以上に、スタッフはリーダーのふるまいをよく観察しているということです。
すべてを注視しているわけではなくても、特に見ているのは「言っていることと、やっていることが一致しているか?」という点。
例えば、こんなシーンを想像してみてください。
「何かあったら、いつでも相談してね!」
と声をかけてくれるリーダーに、実際に相談してみたら……
その人はパソコンを打ちながら、書類をめくりながら、「うんうん」と相槌を打ってくる。
このとき、スタッフが感じるのはどんな気持ちでしょうか。
「あぁ、この人、口では『相談してね』と言っていたけど、本当は聴く気がないんだな」
そんな風に感じてしまうことだってあるかもしれません。
言行一致の積み重ねが、信頼を築く
リーダーとして、「言ったことを実行する」ことはもちろん大切です。
でもそれ以上に、日々のさりげない場面で“言行一致しているかどうか”が問われるのが、現場のリアルです。
だからこそ、「言行一致、大事にしていこう」と、私自身いつも自分に言い聞かせています。
スタッフは、本当によくリーダーのことを見ています。
見られていることを意識しすぎず、それでも、誠実に、丁寧に在ること。
それが、信頼されるリーダーの第一歩なのかもしれません。
リーダーシップとしてのあり方を大切に
あなた自身の言葉と行動は、重なっていますか?
リーダーとしての“あり方”を見直すきっかけになれば嬉しいです。
Be a Smileでは、リハ職のリーダーに必要な視点や関わりを、これからも丁寧に言葉にしていきます。
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