スタッフの主体性を引き出せる理学療法士・作業療法士・言語聴覚士のリーダーはペースを合わす名人【コーチングスキルのペーシング】

コーチングスキルのペーシングを、コーチングスクールで学んだ時に、私は、ファシリテーターのコーチに、

「相手が早く話すスタッフの場合に、こちらのペースに合わせてもらうのか、それとも、相手のペースに合わせるのは、どちらが良いのですか?」

という質問をした。

コーチの方は、

「まずは、相手が早く話すなら、こちらも早いペースに合わせてください。」

と応えてくれた。

ちなみに、ペーシングのスキルとは↓

相手のペースに合わせてコミュニケーションをとるスキルのことで、英語のpace(一歩、歩幅)に由来すると言われています。

ペーシング [pacing]:コーチング用語集相手に合わせてコミュニケーションをとるスキルのこと。英語の pace(= 一歩、…coach.co.jp


私は、ペーシングというスキルを知る前は、早く話す人には、落ち着いてもらいたくて、敢えてゆっくり話をしていた。

結果は、①上手くいく場合と、②そうでない場合があった。

①上手く行く場合は、私がゆっくり話すことにより、相手が落ち着きを取り戻した。

②そうでない場合は、相手がさらにスピードアップして、早口に興奮した。


このことを、ペーシングのスキルを学んでから考えてみると、

②は、単純に、相手のペースに合わせることがやはり効果的で、その順序は、自分に合わせてもらうのではなく、相手に合わせるということ。

①は、話すペースに関してはペーシングできていなかったけど、相手の表情や、声のトーンでペーシングできていた可能性があるということ。

つまり、ペーシングは、視覚、聴覚情報など、ペースを合わせる箇所はいくつかあるということになる。


スタッフと対話をする時に、ペーシングをすることにより、スタッフは、安心感を持ち、

「あぁ、○○さんと話すと心地よいな。ちゃんと自分のことを話そう。」

と思い、そういったことが、スタッフの主体性を引き出すことにも繋がる。

ぜひ、スタッフと対話する時に、そのスタッフの声のトーン、表情などをよく観察して、少しペースを合わせることをやってみること、おすすめです!


、、、言語化してスッキリ☆☆

言葉だけでなく、表情やしぐさなどの非言語の部分もペーシングできると、さらにスタッフとの信頼関係が深まるね。

さぁ、本日もガンバルンバ💪

山田真伸

執筆者:山田 真伸

Be a Smile代表

国際コーチング連盟プロフェッショナル認定コーチ
一般社団法人コーチングプラットフォーム認定コーチ
Gallup認定ストレングスコーチ
理学療法士

20年で12,000人のリハビリを担当する現役の理学療法士でありながら、病院・介護施設向けの企業研修110件以上、820時間以上の個別セッションの経験を持つコーチ。

  • 病院(リハ科)、介護(訪問看護、訪問リハ、通所リハ)事業所向け
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  • リハビリテーション専門職(理学療法士・作業療法士・言語聴覚士)
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