理学療法士・作業療法士・言語聴覚士のリーダーに必要な“自己認識”を育む視点

リーダーとして多くのスタッフをまとめる立場になると、どうしても「人をどう理解するか」に意識が向きがちです。

けれども、その前にまず大切にしたいのが――「自分をどう理解しているか」という視点。これが、リーダーに欠かせない「自己認識」です。


自己認識があるかないかで、関わり方は変わる

自己認識が十分でないと、気づかないうちに自分の考えを押し付けたり、相手の立場や背景を見落としてしまうことがあります。

一方で、自己認識があるリーダーは、自分の強み弱み、得意・不得意を理解しています。そのため、他者に対しても自然と寛容で、俯瞰的にチームを見られるようになります。

まさに、「自分の気持ちがわからなければ、相手の気持ちもわからない」ということです。

感情を知ることが、信頼につながる

人は最終的に「感情」で動く生き物です。だからこそ、理屈だけでなく、直感や感情の機微を感じ取ることが大切です。

その直感を正しく働かせるためには、自分の感情を丁寧に観察し、「いま自分は何を感じているのか?」を言葉にできるようにしておくことが必要です。

自己認識を深めるためにできること

自己認識は、一人で完結するものではありません。自分の内側を見つめる内省の時間を定期的に持つことに加えて、周囲からのフィードバックを素直に受け取ることも大きな鍵です。

「最近、どう見えている?」「自分の関わり方、どう感じる?」といった問いを投げかけてみるだけでも、視野が広がり、気づきが深まります。


論理的背景:ポジティブに自己認識を育むための示唆

こうした研究やモデルを背景にすると、自己認識はリーダーの“優れた直感”や“判断力”を支える土台であり、抽象的な美談ではなく、成果と信頼の源泉になり得ることがわかります。


リーダーである前に、一人の人として、自分を理解し続けること。
それが、チームに安心感と信頼をもたらす大切な一歩になるのだと思います。

皆さんは、ご自身の“自己認識”をどんな方法で深めていますか?


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山田真伸

執筆者:山田 真伸

Be a Smile代表/一般社団法人 Life is 理事

研修講師
理学療法士
国際コーチング連盟プロフェッショナル認定コーチ
一般社団法人コーチングプラットフォーム認定コーチ
Gallup認定ストレングスコーチ

20年で12,000人のリハビリを担当する現役の理学療法士でありながら、病院・介護施設向けの企業研修150件以上、990時間以上の個別セッションの経験を持つコーチ。

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