【認知症を有する方とは、非言語コミニュケーションを大切にしよう】コーチング×理学療法士の視点

有料老人ホームで理学療法士として勤務していると、認知症を有する高齢者の方々とお話しする機会が私自身も多いし、会話を聴いたり観たりする場面も多いです。

私のもう一つの生業である、コーチという側面から、そういった場面を観ると、

「やはり、コミュニケーションって、言葉の意味も大事だけど、非言語、つまり、医療介護従事者の表情、しぐさ、姿勢、声のトーン、大きさが、相手に与える影響って、本当に大きい。」

と、いつも思います。


エビデンスがあるわけでなく、個人的な経験値から、認知症を有する方こそ、医療介護従事者の非言語の部分をかなりキャッチして見極めていると考えています。

その観点からも、医療介護従事者が心身ともに良いコンディション、ご機嫌な状態でいることの、対象者への良い影響は計り知れないのではないでしょうか。

・笑顔で接する
・目線を合わせる
・相手のペースに合わせる

などのスキルだけでなく、目の前の方が、

「どんな世界を観て、今、どんな風に生きているのか。」

という興味関心を持つという、医療従事者のあり方、マインドが大切なんですよね。

コーチングマインドの「世界観」を知ることとも、関連が深いです。


コーチング×理学療法士の可能性の一つとして、認知症を有する、一般的には、コミニュケーションが難しいとされる方々に関して、

それぞれの専門知識を掛け合わせると、マインドもブラッシュアップされ、提供できるスキルの引き出しも増えるのだろうな、そんな風に考えている今日この頃です。

特に、今回紹介したような、認知症を有する方とのコミュニケーションでは、非言語コミュニケーションが大事になってきます。

「この人は、ちゃんと話を聞いてくれる。理解をしてくれる。」

そう思ってもらうことが、本当に大切なのです。

私たち理学療法士は、対象者の身体を動かす前に、心を動かす必要があるんですよね。

山田真伸

執筆者:山田 真伸

Be a Smile代表

国際コーチング連盟プロフェッショナル認定コーチ
一般社団法人コーチングプラットフォーム認定コーチ
Gallup認定ストレングスコーチ
理学療法士

20年で12,000人のリハビリを担当する現役の理学療法士でありながら、病院・介護施設向けの企業研修110件以上、770時間以上の個別セッションの経験を持つコーチ。

  • 病院(リハ科)、介護(訪問看護、訪問リハ、通所リハ)事業所向け
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