クリフトンストレングスの34の資質とは?|リハ職が知っておきたい「強み」の考え方

クリフトンストレングス34の資質_リハ職

同じ理学療法士・作業療法士・言語聴覚士でも、得意なことや、自然と力を発揮できる場面は違います。

例えば、対象者のちょっとした表情の変化に気づく人。

目標に向けて、どのように進めば良いかを考える人。

新しいアイデアを思いつく人。

チームのメンバーの良いところを見つける人。

こうした違いを考えるときに、私が面白いと感じているのが、クリフトンストレングスの34の資質です。

今回は、理学療法士であり、Gallup認定ストレングスコーチでもある立場から、34の資質の基本的な考え方をご紹介します。

読み終わったときに、「自分には、どんな資質があるんだろう?」と少しでも興味を持っていただけたら嬉しいです。

クリフトンストレングスの34の資質とは?

クリフトンストレングスは、Gallup社が提供している、自分の才能を理解するためのアセスメントです。

以前は「ストレングスファインダー」という名前でも知られていました。

ここでいう才能とは、特別な資格や技術のことではなく、自然に繰り返される思考・感情・行動のパターンを指します。

クリフトンストレングスでは、こうした才能の傾向を34の資質として整理しています。

大切なのは、人を34種類に分類するものではないということ。

誰もが34の資質を持っていて、その順位や組み合わせは一人ひとり異なります。

つまり、同じリハ職であっても、力を発揮する方法は人それぞれということです。

クリフトンストレングス34資質の4つの領域

34の資質は、大きく4つの領域に分けられています。

① 実行力

物事を実行し、成果につなげていくことに強みを発揮しやすい領域です。

9つの資質

  • 達成欲
  • アレンジ
  • 信念
  • 公平性
  • 慎重さ
  • 規律性
  • 目標志向
  • 責任感
  • 回復志向

② 影響力

自分の考えを伝えたり、周囲に働きかけたりすることに強みを発揮しやすい領域です。

8つの資質

  • 活発性
  • 指令性
  • コミュニケーション
  • 競争性
  • 最上志向
  • 自己確信
  • 自我
  • 社交性

③ 人間関係構築力

人とのつながりを育み、関係性を築いていくことに強みを発揮しやすい領域です。

9つの資質

  • 適応性
  • 運命思考
  • 成長促進
  • 共感性
  • 調和性
  • 包含
  • 個別化
  • ポジティブ
  • 親密性

④ 戦略的思考力

情報を集めたり、物事を深く考えたり、可能性を見いだしたりすることに強みを発揮しやすい領域です。

8つの資質

  • 分析思考
  • 原点思考
  • 未来志向
  • 着想
  • 収集心
  • 内省
  • 学習欲
  • 戦略性

いかがでしょうか?

クリフトンストレングス34資質とキャリアの可能性

34の資質を眺めているだけでも、「この資質は自分にありそう!」「この資質は、あのスタッフにありそう!」など、いろいろと想像が膨らみませんか?

ただし、資質の名前だけで、その人の特徴を決めつけないことも大切です。

同じ資質でも、ほかの資質との組み合わせや、その人の経験によって表れ方は異なります。

同じリハ職でも、資質によって力の発揮の仕方は違う

ここで、リハビリテーションの現場を少しイメージしてみましょう。

例えば、対象者のリハビリテーション目標を考える場面。

「共感性」の資質が上位にある人は、対象者の気持ちや感情の変化に自然と意識が向くかもしれません。

「個別化」の資質が上位にある人は、その人ならではの特徴や、ほかの人との違いに目が向くかもしれません。

「目標志向」の資質が上位にある人は、目指すゴールを明確にし、そこに向かって進むことを大切にするかもしれません。

「着想」の資質が上位にある人は、これまでとは違うアプローチを思いつくかもしれません。

もちろん、これらは資質の特徴をイメージするための一例です。

実際の行動は、資質だけで決まるものではありません。

それでも、同じ場面であっても、自然と意識が向くところや、力の発揮の仕方に違いがあると考えると、面白いですよね。

どの資質が優れているということではなく、それぞれに異なる良さや可能性がある。

私は、ここにクリフトンストレングスの魅力を感じています。

上位資質は強み? 下位資質は弱み?

クリフトンストレングスを理解するうえで、もう一つ大切なことがあります。

それは、上位資質がそのまま強みになるとは限らないということです。

上位資質は、自分に自然と表れやすい才能の傾向です。

その才能を理解し、意識的に磨き、仕事や日常生活で活かしていくことで、強みとして発揮されやすくなります。

一方で、下位資質だからといって、苦手なことや弱みと決まるわけでもありません。

例えば、「コミュニケーション」の資質が下位にあっても、人前で話すことが得意な人はいます。

話す力は、ほかの資質の活用によっても発揮できるからです。

クリフトンストレングスは、自分にできることとできないことを決めるためのものではありません。

自分がどのように考え、感じ、行動しやすいのかを、傾向や習慣を理解するためのもの。

この視点を持つことが大切だと感じています。

自分の資質を知ると、これまでの自分の見え方が変わる

私自身、クリフトンストレングスを通して、自分のことを改めて理解できた経験があります。

私の上位5つの資質は、「最上志向」「共感性」「戦略性」「ポジティブ」「個別化」です。

このうち、「共感性」「ポジティブ」「個別化」は、人間関係構築力の領域に含まれています。

自分は人間関係構築力の領域に上位資質が多いと知ったときに、

「あぁ、確かにこれまで、人との関係性を大切にしてきたなぁ」

と、妙に納得したことを覚えています。

理学療法士として対象者と関わるときも、スタッフと一緒に仕事をするときも、コーチとしてクライアントと対話するときも。

振り返ってみると、いつも人との関わりや、一人ひとりの違いを大切にしてきたように思います。

もちろん、それがすべて資質によるものだとは思いません。

ただ、自分にとって当たり前だった考え方や行動に、資質という視点から意味づけができたことは、私にとって面白い経験でした。

そして、自分にとって当たり前のことが、ほかの人にとっては当たり前ではない。

そんなことにも気づかされました。

自分の資質に気づくことが、強みを育てる第一歩

私は、クリフトンストレングスの面白さは、単に自分の上位資質を知ることだけではないと思っています。

自分の資質に気づくことで、初めてその資質と意識的に向き合えるようになる。

ここが大切なのではないでしょうか。

例えば、これまで無意識に行っていたことも、「これは自分の資質が表れているのかもしれない」と気づくことで、意識して活かせるようになるかもしれません。

そして、その資質がどんな場面で役立っているのか、反対に、どんな場面ではうまく活かせていないのか。

そうしたことを振り返りながら、経験や学びを重ねていくことで、資質をさらに磨き、強みとして発揮できる可能性が広がっていきます。

もう一つ、私が大切だと感じていることがあります。

それは、自分の資質を理解することが、他者の強みに目を向けるきっかけにもなるということです。

自分に自然とできることがあるように、ほかの人にも、その人だからこそ自然にできることがある。

そう考えると、対象者やスタッフ、後輩など、一人ひとりの良さにも目を向けやすくなるのではないでしょうか。

リハビリテーションの現場でも、相手のできていないことだけではなく、すでに持っている強みや可能性に目を向ける。

これは、対象者との関わりだけでなく、後輩育成やチームづくりにおいても、大切な視点だと思っています。

自分の強みを知ることが、他者の強みを認めることにもつながっていく。

私は、クリフトンストレングスには、そんな可能性もあると感じています。

あなたの上位資質は何でしょう?

ここまで、クリフトンストレングスの34の資質についてご紹介してきました。

34の資質を見て、気になるものはありましたか?

「この資質、自分にありそうだな」

「意外と、この資質が上位かもしれない」

そんなふうに想像してみるのも面白いですよね。

ただ、自分で選んだ資質と、実際にアセスメントを受けた結果が一致するとは限りません。

だからこそ、自分の資質を知ることには、新しい発見があると思っています。

興味を持った方は、ぜひ一度、クリフトンストレングスを受けてみてはいかがでしょうか。

Gallup公式サイト|クリフトンストレングス

そして、結果が出たら、ぜひ考えてみてください。

「この資質は、普段の自分のどんな場面で表れているだろう?」

「この資質を、これからどんな場面で活かせるだろう?」

資質を知ることがゴールではなく、そこから自分自身への理解を深めていくことが大切です。

リハ職の「強み」と可能性を、これからも考えていきます

前回のコラムでは、リハ職が自分の強みを知ることと、キャリアの可能性についてご紹介しました。

第1弾:リハ職こそ、自分の「強み」を知ってほしい|クリフトンストレングスで考えるPT・OT・STの可能性

今後もこのシリーズでは、クリフトンストレングスを通して、自分の強みを仕事やキャリアにどう活かすのか、リーダーとしてメンバーの強みをどう活かすのかなど、少しずつお伝えしていきたいと思います。

理学療法士・作業療法士・言語聴覚士という専門性に、自分らしい強みを掛け合わせる。

そこには、まだ気づいていない可能性があるのかもしれません。

まずは、

「自分には、どんな資質があるんだろう?」

そんな問いから、自分自身への興味を広げてみてはいかがでしょうか。


強みを仕事やキャリアに活かしたい方へ

Be a Smileでは、Gallup認定ストレングスコーチとして、クリフトンストレングスを活用した自己理解やキャリアについての対話も大切にしています。

自分の資質をより深く理解したい方、これからの働き方やキャリアについて考えたい方は、お気軽にご相談ください。

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山田真伸

執筆者:山田 真伸

Be a Smile代表/一般社団法人 Life is 理事

研修講師・理学療法士・プロコーチ

医療・介護・リハビリテーション分野で、人材育成と組織づくりを支援。
臨床20年以上(12,000人以上)、年間80件以上の研修・講義を実施。専門誌への寄稿・執筆も行う。

理念は、成長と幸せの輪を対話で広げること。

【保有資格等】
・国際コーチング連盟プロフェッショナル認定コーチ
・Gallup認定ストレングスコーチ
・理学療法士

  • 医療・介護事業所向け研修
  • リハビリテーション養成校向け講義
  • リハ専門職向けコーチング(理学療法士・作業療法士・言語聴覚士)
  • リーダー・管理職向け対話支援/1on1支援
  • 専門誌への寄稿・執筆(多職種連携・人材育成・コーチング・レジリエンスなど)

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