理学療法士・作業療法士・言語聴覚士のリーダーに必要な“自分らしさ”を活かす視点

好きなことをやっているリーダーの姿

「好きなことをやっているリーダー」
「好きなことをやっているように見えないリーダー」

この2人の姿は、スタッフにどのような影響を与えるでしょうか。

例えば、利用者への関わりや、チームへの声かけ、ミーティングでの表情や言葉。
ちょっとした違いが、スタッフのやる気や安心感を左右することがあります。

自己理解が進んでいるリーダー

好きなことをやっているリーダーは、
自分の得意分野や不得意分野を理解しているものです。

  • 人を引っ張るリーダーシップが得意な人
  • 人を支えるリーダーシップが得意な人
  • 人を組み合わせるリーダーシップが得意な人

得意な部分は一人ひとりで違っていて構いません。
他者と比べる必要はなく、むしろ違いがあるからこそチームは強くなります。

苦手な分野にも前向きに挑む姿勢

自分の得意を理解している人は、
たとえ苦手な分野の仕事でも、自分のフィールドに持ち込み、
得意な方法でアプローチすることができます。

たとえば、数字や資料づくりが苦手なリーダーでも、
「スタッフに問いかけて一緒に整理する」という自分らしいやり方を選べば、
苦手な領域も前向きに取り組めるのです。

その結果、仕事そのものを楽しむことができ、
その姿は自然とスタッフにも伝わっていきます。

周囲に広がる「清々しさ」

清々しいリーダーの姿は、見ている人の心に影響を与えます。

  • 「この人の下で働きたい」
  • 「自分もこんな風に力を出したい」
  • 「頑張ってみよう」

そんな気持ちがスタッフの中に芽生えていきます。

現場は決して余裕があるばかりではありません。
忙しさや不安の中でも、リーダーの姿勢ひとつで空気は変わります。
清々しいリーダーの存在は、まさにチームの希望の光になるのです。

自分らしさを活かすリーダーシップ

もちろん、リーダーであっても完璧である必要はありません。
むしろ「自分の不得意も含めて見せられる」リーダーは、
スタッフにとって安心感のある存在です。

「得意を活かす」ことは、弱みを隠すことではなく、
むしろ自分らしさをどう表現し、どうチームに還元していくかということ。

これは「オーセンティックリーダーシップ(真摯で自分らしいリーダーシップ)」の考え方とも重なります。
自分らしく、誠実にふるまうリーダーの姿は、信頼を生み、チームを育てます。

👉 詳しくはこちらをご参照ください:
オーセンティックリーダーシップとは?注目される背景と5つの特性(マイナビHRトレンド研究所)

あなたの「自分らしい姿」はどこにありますか?

  • あなたは、どんなときに仕事を楽しんでいますか?
  • あなたの得意分野は何でしょうか?
  • その得意を、スタッフや利用者にどう届けられるでしょうか?

一度、立ち止まって振り返ってみてください。
きっと、あなた自身の中に「自分らしいリーダーの姿」が見えてくるはずです。

その姿を、明日から現場で少しずつ形にしていきましょう。
あなたの一歩が、チーム全体の空気を変える力になります。


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山田真伸

執筆者:山田 真伸

Be a Smile代表/一般社団法人 Life is 理事

研修講師
理学療法士
国際コーチング連盟プロフェッショナル認定コーチ
一般社団法人コーチングプラットフォーム認定コーチ
Gallup認定ストレングスコーチ

20年で12,000人のリハビリを担当する現役の理学療法士でありながら、病院・介護施設向けの企業研修150件以上、970時間以上の個別セッションの経験を持つコーチ。

  • 病院(リハ科)、介護(訪問看護、訪問リハ、通所リハ)事業所向け
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  • リハビリテーション専門職(理学療法士・作業療法士・言語聴覚士)
    リーダー向けコーチングセッション

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