チームを支えるリーダーとして、日々のふるまいや言葉が、スタッフにどう映っているか。
理学療法士・作業療法士・言語聴覚士として現場に立つ私たちにとって、「どう行動するか」は、何を語るかと同じくらい重要なメッセージになります。
だからこそ、「できない理由」ではなく、「できる理由」に目を向ける姿勢は、チームに希望と前向きな空気を届けるリーダーの在り方そのものです。
「できない理由」は、すぐに見つかる
理学療法士・作業療法士・言語聴覚士として現場で働く私たちは、日々多くの判断や選択を重ねています。
その中で、ふと「できない理由」を先に考えてしまうこと、ありませんか?
・忙しいから無理そう
・手間がかかりそう
・責任が重たくなりそう
もちろん、本当に難しいことに対しては「できません」と誠実に伝えることも大切です。
けれどその一方で、**「やろうと思えばできること」**まで、無意識に遠ざけてしまっている場面もあるのではないでしょうか。
リーダーに必要なのは、「どうすればできるか?」という問いに向き合う力
リーダーとして求められるのは、できない理由を並べることではなく、
「どうすればできるか?」を考える視点です。
ややこしそう、時間がかかりそう、前例がなさそう——
そんなときにこそ、「できる理由」を探しにいけるかどうか。
それが、周囲に安心感と信頼を与えるリーダーの姿勢です。
「今の自分にできることは何か」
「どこからなら着手できるか」
答えはすぐに見つからないかもしれません。
でも、その問いに立ち続けること自体が、組織を動かす力になります。
コントロールできるのは、他人ではなく「自分の選択」
人間関係における悩みの多くは、変えられない相手に変化を求めてしまうことから生まれます。
「なぜ、やらないんだろう」
「もっと分かってくれたらいいのに」
そう思ってしまうのも人間らしい感情です。
けれど、他人を変えることには限界があります。
だからこそ、自分の行動や思考を整えることにエネルギーを注ぐ。
たとえば、
・朝の過ごし方を変えてみる
・言葉のトーンをひとつ柔らかくしてみる
・まずは自分から一歩踏み出してみる
そんな小さな選択の積み重ねが、やがて周囲に大きな影響を与えていきます。
「できる理由」に目を向ける力が、未来を動かす
「できない理由」は、探さなくてもすぐに出てきます。
だからこそ、あえて「できる理由」を見つけにいく。
この姿勢を持ち続けられるリーダーが、
チームの可能性を引き出し、変化を起こしていくのだと思います。
専門職としての誇りを持ち、現場に向き合う皆さん。
リーダーとしてのあり方を、もう一歩前へ進めていきませんか?
皆さんは、今日どんな「できる理由」に目を向けてみますか?
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