
理学療法士の管理職として、スタッフ教育や多職種連携に関わる中で感じるコミュニケーションの難しさ。
その本質について、コーチングの視点も踏まえて整理していきます。
理学療法士として経験を重ね、
管理職やマネージャーとしての役割を担うようになると、
このような場面に直面することはないでしょうか。
・正しいことを伝えているはずなのに、うまく伝わらない
・スタッフとの関係性に、どこか距離を感じる
・多職種との連携で、微妙なズレを感じる
・面談やフィードバックが、思うような変化につながらない
こうした場面に向き合う中で、
「もっと指導スキルを高めなければ」と感じることも多いかと思います。
しかし、その悩みは、
スキルだけの問題ではないのかもしれません。
コーチングはスキルだけではない「関わり方」と「関係性」
コーチングはスキルだけではなく、「関わり方」と「関係性」です。
コーチングとは、人との関わり方であり、関係性そのものです。
私は2016年からコーチングを学び始め、
当初はスキルを身につけることに意識が向いていました。
質問の仕方やフィードバックの方法など、
現場で活かせる具体的な技術に目が向いていたのだと思います。
しかし、学びを深めていく中で気づいたことがあります。
コーチングスキルは、あくまでもスキルに過ぎないということです。
本当に大切なのは、コーチングマインドです。
もう少し具体的に言うと、
人と関わるときの「あり方」です。
コーチ的に関わるとは、
その人の可能性を信じることです。
例えば、スタッフ教育や面談の場面でも、
「できていない点をどう修正するか」という関わりと、
「この人はどう成長していくのか」という前提で関わるのとでは、
同じ言葉であっても、相手の受け取り方は大きく変わります。
頭では理解できることです。
しかし、いざ現場で実践しようとすると、
これが簡単ではありません。
忙しい日々の中で、
つい目の前の課題や結果に意識が向いてしまうこともあります。
だからこそ、意識し続けることが大切なのだと感じています。
私自身を振り返っても、
コーチングを受け続けてきた経験や、
コミュニティでの関わりの中で、
少しずつ今の考え方が育まれてきました。
一度理解したからできるようになるものではなく、
関わりの中で繰り返し体験することで、
少しずつ身についていくものだと感じています。
人とどのように関わるのか。
そして何より、
自分自身とどのように関わるのか。
日々の関わりの積み重ねによって、
自分の可能性の広がり方は大きく変わってきます。
なぜスキルだけでは現場は変わらないのか
例えば、スタッフ教育の場面です。
評価や治療の考え方を丁寧に説明しているにも関わらず、
相手の反応が思うように変わらないことがあります。
また、多職種カンファレンスにおいても、
内容自体は適切であっても、
どこか噛み合わない感覚を持つことがあります。
このような場面で起きているのは、
スキルの不足というよりも、
関わり方やあり方の影響です。
同じ言葉であっても、
・評価する前提で伝えているのか
・相手の可能性を信じて伝えているのか
その違いによって、
受け取られ方は大きく変わります。
理学療法士の管理職に求められる関わり方とは
では、どのように関わることが求められるのでしょうか。
私が大切にしていて、研修などでもお伝えしているのは、
特別なテクニックではなく、日々の関わり方です。
大切にしているのは、
・きくこと
・みとめること
・つたえること
この3つです。
(KMT:きいて・みとめて・つたえる)
一見シンプルですが、
どのようなあり方で行うのかによって、
その効果は大きく変わります。
関わり方が変わるとチームはどう変わるのか
関わり方が変わることで、
・スタッフの反応が変わる
・対話が生まれる
・多職種との関係性が変わる
そして結果として、
チームの雰囲気や、
リハビリの質にも影響していきます。
まとめ|これからの理学療法士の管理職に必要な視点
人とどのように関わるのか。
そして、
自分自身とどのように関わるのか。
その積み重ねが、
チームを変え、現場を変えていきます。
これから、
自分はどのような関わりをしていきたいのか。
どのようなあり方でいたいのか。
その問いを、
ぜひ大切にしてみてください。
理学療法士の管理職・マネージャーの方へ
・スタッフ教育に悩んでいる
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・多職種連携を改善したい
そのような方向けに、
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