【神奈川県理学療法士会主催】地域で信頼される理学療法士の「打ち合わせ力」向上研修報告

地域での活動において、打ち合わせは単なる段取りではなく、その後の関係性や場づくりを左右する大切な時間です。

この記事では、実際の研修での内容や参加者の様子をもとに、依頼主と“同じゴール”を描くための対話のヒントをお伝えします。

公益社団法人 神奈川県理学療法士会様よりご依頼をいただき、神奈川県介護予防人材育成研修 兼 推進リーダーアドバンス研修の一環として、地域で活躍する理学療法士を対象とした「打ち合わせ力」をテーマにした研修を実施しました。

本研修では、介護予防事業や地域リハビリテーション活動支援の場面で求められる依頼主との対話を軸に、同じゴールを描きながら信頼関係を築いていく関わり方について、コーチングの視点を取り入れ、理論と体験の両面から学ぶ時間を共有いたしました。


研修概要

  • 日時:2026年1月24日(土)
  • 形式:対面開催
  • 主催:公益社団法人 神奈川県理学療法士会
    (地域包括ケアシステム推進部 人材育成係)
  • 対象:地域で活躍する理学療法士
  • 研修テーマ:地域で信頼される理学療法士の「打ち合わせ力」向上〜依頼主と“同じゴール”を描くコミュニケーション〜
  • 講師:Be a Smile 代表 山田 真伸
    (理学療法士/プロコーチ/研修講師)

講師は、理学療法士として20年以上、急性期・回復期・在宅・介護施設など多様なフィールドでの臨床経験を経て、現在はプロコーチ、研修講師として病院・介護施設・職能団体等で研修・講演を行っている立場から、話題提供をさせていただきました。


研修実施の背景と目的

地域で行われる介護予防事業や地域リハビリテーション活動支援の場面において、理学療法士が講演や体操指導を担う機会は年々増えています。

一方で現場では、「想定していた雰囲気と違っていた」「参加者の反応が思うように得られなかった」といった経験を持つ方も少なくありません。

その背景には、知識や技術以前に、事前の打ち合わせにおいて、依頼主とどれだけ同じゴールを描けていたかという点が大きく関わっていると考えられます。

本研修では、打ち合わせを単なる段取りではなく、信頼関係と場づくりのスタート地点として捉え直し、地域で信頼される理学療法士としての関わり方を見つめ直すことを目的としました。


研修内容

研修は、講義とワークを交えながら、以下の内容で進行しました。

  • 地域での活動における「打ち合わせ」を捉え直すためのコーチング概論
  • 傾聴・承認・質問といったコーチングスキルを体感するペアワーク、グループワーク
  • 依頼主と“同じゴール”を描くためのコーチングマインドと実践的な関わり方

チェックインでは、参加者の皆さんがお互いに率直な課題感を共有し、言語化していくことで、互いの立場や背景への理解を深める時間となりました。

また研修後半では、短い時間ではありましたが、「地域で活躍する理学療法士として、どのようにありたいか」をテーマに、コーチングのGROWモデルの構造を用いた実践を行い、あり方から関わりを考えるプロセスを体感していただきました。


参加者の様子

当日は、すでに地域で活躍されている理学療法士の方々が多く参加され、それぞれがご自身の現場で感じている課題意識を持ったうえで、非常に主体的にワークへ取り組まれていたことが印象的でした。

傾聴・承認・質問の体感ワークでは、「聴いてもらえることで安心して話せる感覚」「言語化することで考えが整理されていく感覚」を実感する場面が多く見られました。

また休憩時間には、その日初めて顔を合わせた参加者同士が自然と会話を交わし、地域活動に関する情報交換が行われていたことも、本研修ならではの光景でした。


講師より

打ち合わせの質は、当日の進行や成果だけでなく、依頼主との信頼関係、そして理学療法士自身の関わり方の軸にも大きく影響します。

「何を伝えるか」以上に、「どのような姿勢で相手と向き合うか」。
そのあり方が、対話の質を変え、結果として場の雰囲気や成果を左右します。

本研修が、参加された皆さまにとって、次の打ち合わせ前に少し立ち止まり、対話を大切にするきっかけとなっていれば幸いです。


各都道府県理学療法士会の研修担当者の方へ

Be a Smileでは、各都道府県理学療法士会さまが実施されている地域包括ケアシステム推進事業や介護予防人材育成研修において、

  • 地域活動に必要なコミュニケーション力の向上
  • 依頼主との打ち合わせ力、対話力の強化
  • 現場で活かせるコーチングマインドとスキル

をテーマとした、対話型・体験型の研修を行っています。


研修のご相談・お問い合わせについて

研修内容のご相談や実施形式(対面・オンライン)については、お気軽にこちらからお問い合わせください↓

https://be-a-smile.com/contact/


Be a Smileについて

Be a Smileは、医療・介護・福祉分野を中心に、「成長と幸せの輪を対話で広げる」ことを理念として、研修・講演・コーチングを行っています。

現場で働く専門職一人ひとりが、自分らしく力を発揮できる関わり方を大切にしながら、チームや地域に貢献できるようサポートしています。

山田真伸

執筆者:山田 真伸

Be a Smile代表/一般社団法人 Life is 理事

研修講師・理学療法士・プロコーチ

医療・介護・リハビリテーション分野で、人材育成と組織づくりを支援。
臨床20年以上(12,000人以上)、年間80件以上の研修・講義を実施。専門誌への寄稿・執筆も行う。

理念は、成長と幸せの輪を対話で広げること。

【保有資格等】
・国際コーチング連盟プロフェッショナル認定コーチ
・Gallup認定ストレングスコーチ
・理学療法士

  • 医療・介護事業所向け研修
  • リハビリテーション養成校向け講義
  • リハ専門職向けコーチング(理学療法士・作業療法士・言語聴覚士)
  • リーダー・管理職向け対話支援/1on1支援
  • 専門誌への寄稿・執筆(多職種連携・人材育成・コーチング・レジリエンスなど)

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