【医療介護現場の管理職必見!】年上スタッフとの円滑なコミュニケーションのコツ

【本文の要約】医療介護現場で管理職として働く中で、年上のスタッフとのコミュニケーションに悩む方も多いはず。特に新しい役職に就いたばかりの時、相手との距離感や頼り方に迷いが生じることも。しかし、年上スタッフの強みを引き出すための「頼る」姿勢や、毎日の小さな積み重ねが信頼を築くカギです。簡単な挨拶や具体的な言葉が、相手に価値を感じさせ、関係性を深める手助けに。今回は、年上スタッフとの円滑なコミュニケーションのコツを紹介します。


年上のスタッフとの間の生じるコミュニケーションでの迷い

医療介護の現場で管理職として働く中で、年上のスタッフとの関係に悩むという話は珍しくありません。特に、新しい役職に就いたばかりの管理職が、「チームをまとめるために自分が完璧でなくてはならない」といったプレッシャーや責任感に押しつぶされそうになりながら、年上のスタッフとコミュニケーションを取るべきか迷う場面が多いからです。


強みに目を向け、信じて頼る

年上のスタッフは、豊富な経験や知識を持ち、それがチームにとって大きな財産であることがほとんどです。しかし、その強みを十分に活かせていないと感じる場合、管理職である自分が相手に「頼る」姿勢を取ることが鍵となります。ここで重要なのは、相手の強みを見つけて認め、それを引き出すための具体的な行動を積み重ねることです。

たとえば、毎日の名前を呼んでの挨拶。これは単純な行動に思えますが、大きな効果があります。挨拶の際に、最初に名前を呼ぶことで、相手が職場の中で認識され、価値を感じる第一歩となります。「〇〇さん、おはようございます」「〇〇さん、今日の調子はどうですか?」といった何気ない会話が、相手との距離を少しずつ縮めるきっかけになります。

さらに、「〇〇さん、この部分はあなたにお任せしたいです」「〇〇さん、この経験について教えていただけますか?」といった言葉を使って相手の意見を求めることで、スタッフは自身の経験が認められていると感じ、モチベーションが向上します。


毎日の小さな積み重ねで信頼を築く

もちろん、信頼関係は一朝一夕で築けるものではありません。毎日の小さなコミュニケーションがその基盤を作ります。たとえば、スタッフの強みを観察し、それを具体的に言葉にして伝える。「○○さんのこの対応、素晴らしかったです。」といったシンプルな一言が、相手の自信を後押しし、信頼を深めます。

また、接触頻度を増やすことも有効です。日々の挨拶だけでなく、ランチタイムや休憩時間にさりげなく声をかけることで、自然なコミュニケーションの機会が生まれます。特に、相手の趣味や興味に触れたり、さらには仕事における成功体験などの話題を振ると、会話がスムーズに進むことが多いです。


スタッフの温かい見守りを感じ、受け取る

こうした日々の取り組みを続けていく中で、年上のスタッフが実は管理職を温かく見守っていることに気づく瞬間があるかもしれません。たとえば、「あなたがピンチそうではあったけど、『なんとか自分で頑張れ!』と心の中で応援していたんだよ。」というような言葉を、ふとしたタイミングでかけてもらえることがあります。私自身も異動の際に、「山田さんと働けて良かった。」と労いの言葉をかけてもらい、とても嬉しかった記憶があります。

また、言葉はなくても、裏で気を利かせて仕事のサポートをしてくれることだっであります。これがきっかけで、管理職自身が「もっと肩の力を抜いて良いのだ。」「応援(サポート)してくれているのだ。」と感じられるようになります。

そして、一番大事なことは、そうした年上のスタッフからのサポートを、しっかりと受け取り、お礼を伝えることが、さらにお互いの関係性を良くします。


コミュニケーションの力を信じて

スタッフとの関係性が改善されると、職場全体の雰囲気やチームワークにも良い影響を与えます。小さな変化を積み重ねることで、相手を尊重し、信頼関係を築くことができます。そして、こうした信頼関係は、どんなに困難な状況でもチームを支える大きな力と発展していきます。ぜひ、明日から実践できる小さな一歩を踏み出してみてください。


Be a Smileでは、こうした医療介護現場での年上スタッフとのコミュニケーションに悩んでいる方々向けに、その関わりを改善するための研修も実施しています。信頼関係を築くための実践的なアプローチを学び、職場環境の改善を目指しましょう。もしご興味があれば、ぜひお気軽にこちらからお問い合わせください。

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山田真伸

執筆者:山田 真伸

Be a Smile代表

研修講師
理学療法士
国際コーチング連盟プロフェッショナル認定コーチ
一般社団法人コーチングプラットフォーム認定コーチ
Gallup認定ストレングスコーチ

20年で12,000人のリハビリを担当する現役の理学療法士でありながら、病院・介護施設向けの企業研修110件以上、830時間以上の個別セッションの経験を持つコーチ。

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