「悪口を言わない。」「悪口に巻き込まれない。」新年度の組織で、心理的安全性を保つための大切なこと

新年度を迎え、組織も、異動や新入職などで、新しい風が吹く時期。

そんなときに、私がいつも大事にしていることが、

「心理的安全性を保つ。」

ということ。

組織において、この心理的安全性が保たれていないと、スタッフ一人ひとりが、安心して働いて良いパフォーマンスを上げることができないのは、最近よく言われている。


そんなときに、私が、シンプルで、当たり前のことだけど、意識していることが、

「悪口を言わない。」

「悪口に巻き込まれない。」

この二つのこと。

綺麗事に聞こえるかも知れないけど、とても大切なこと。

その背景にあるのが、私の好きな言葉で、マザーテレサの、

『思考に気をつけなさい、それは、いつか言葉になるから。

言葉に気をつけなさい、それは、いつか行動になるから。

行動に気をつけなさい、それは、いつか習慣になるから。

習慣に気をつけなさい、それは、いつか性格になるから。

性格に気をつけなさい、それは、いつか運命になるから。』

なんだけど、思考と言葉を気をつけるときに、悪口を言ったり、そこに巻き込まれてしまうと、

結局は、運命も変えることになる。


例えば、職場で上長者が、

「スタッフの◯◯さん、ほんと、仕事覚えるの遅いよねぇ。」

というと、様々なパワーバランスが働き、場合によっては、上長者の機嫌をとることに目が行ってしまい、

「ほんと、そうですよね、私もそう思います。

そういえば、こないだだって。。。」

それを聞いた、上長者が、

「そうなの!やっぱりね!

そうそう、その他にもね。。。」

こんな場面、経験したことって、多かれ少なかれあるかな。


この場合は、上長者が「悪口を言う。」、それにスタッフが「悪口に巻き込まれる。」そして、さらに、上長者も、「悪口に巻き込まれる。」し、スタッフも、結局は「悪口を言う。」

そして、このときに、ポイントになってくるのが、それを聞いている周りのスタッフにも影響がある。

その影響の一つに、

「、、、私も、そうやって言われているのかな。。。」

そんな不安に駆られ、上長者や、他のスタッフの顔色を伺うようになったりして、何か怖さや危険を感じると言う、

いわゆる、心理的安全性が保つことができない状態に、個人も、組織もなってしまう。


そもそも、「悪口を言う。」のは、何かの畏れだったり、それを言うことにより、自分の優位を保ち、組織の中で無意識の中で、マウンティングしていることもある。

そんな、「悪口に巻き込まれない。」ためには、肯定も否定もせず、

「そうなんですね。」

「◯◯さんは、そう思っているんですね。」

とか、

「へぇー」

「ほぉー」

と、リアクションのみをする。

もし、「あなたは、どう思っているの?」

と、巻き込んで来ようとしたら、

「私は、その現場を見ていないので。」

などと、あくまでも両者を肯定もせず、否定もせずの、立ち振る舞い、あり方でいいのだと思う。


もう一つ、マザーテレサの言葉と同じくらい、好きな言葉があって、

これは、大切なお客様から教えていただいたものなのだけど、

「まいたる種は、みな生える。」

大根の種をまけば、大根が生えるし、

ニンジンの種をまけば、ニンジンが生える。

大根の種をまいたのに、ニンジンのがはえることはない。

これって、言葉も同じで、

良い言葉を使えば、良い結果が得られるし、

悪い言葉を使えば、悪い結果となる。

シンプルな言葉だけで、「悪口」の話も通じるよね。


新年度、組織の心理的安全性を保つ上で、

「悪口を言わない。」

「悪口に巻き込まれない。」

この2つを実践してみては。

山田真伸

執筆者:山田 真伸

Be a Smile代表

国際コーチング連盟プロフェッショナル認定コーチ
一般社団法人コーチングプラットフォーム認定コーチ
Gallup認定ストレングスコーチ
理学療法士

20年で12,000人のリハビリを担当する現役の理学療法士でありながら、病院・介護施設向けの企業研修110件以上、810時間以上の個別セッションの経験を持つコーチ。

  • 病院(リハ科)、介護(訪問看護、訪問リハ、通所リハ)事業所向け
    カスタムメイド式の企業研修
  • リハビリテーション専門職(理学療法士・作業療法士・言語聴覚士)
    リーダー向けコーチングセッション

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